自分の親が一人暮らしをしていると、娘として食事面が心配になるのではないでしょうか。
私も70代の母に何か作ってあげようと思っても、固いものは避けようなど注意した経験があります。
今回は、一人暮らしの老人におすすめの食事メニューや注意点について説明します。食べやすい食材や食べにくい食材についても理解しましょう。
しかし、一人暮らしの親に毎日食事を用意することは無理でしょう。そんな時は宅配サービスを利用することもおすすめです。
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一人暮らしの老人の食事で注意すること
一人暮らしの老人の食生活で注意したいのは、偏食と栄養不足です。
ただでさえ少食で、空腹感も感じづらいので、家に一人になってしまうと、食事を食べようとする意欲すら湧かなかったり、食べる気になっても、ご飯一膳のみで終わらせてしまったりと、メニューや時間が偏ります。
そのため、老人の一人暮らしの食事は、
- 決まった時間にバランスの良い食事を3食摂ること
- 食べきれなかった分の栄養不足は、おやつなどで補うこと
が大切だと考えます。
毎日通える距離ではないので、週に1回おかずを届けたり、毎日ご飯を食べたかどうか連絡を取り合ったりすることも、時間がある限りしたいと思っている所です。
老人が食べやすい食品を使った食事メニューを用意しましょう
自歯の方でも、年をとると歯や咀嚼力が衰えるので、老人は柔らかいものを好む傾向にありますよね。
ここでは、老人が食べやすい食品とそうでないものを紹介します。
食べにくい食品の中には、栄養価が高いものが沢山ありますので、食べやすい食品や調理法に、食べにくい食材を細かくして混ぜるなどして、栄養が偏らないように工夫することも大切です。
老人が食べやすい食品
- 白米(やわらかめ、またはおかゆ)
- 柔らかく煮た野菜
- 豆腐
- ポタージュスープ
- とろみのあるもの(長芋、納豆、ネクタージュースなど)
- ヨーグルトやゼリー
- すりおろしやミンチ状にする調理法
老人が食べにくい食品
- 生野菜
- 繊維があるもの(アスパラ、竹の子、パイン、ごぼうなど)
- 弾力があるもの(こんにゃく、高野豆腐など)
- 細かく、まとまりがないもの(チャーハン、鶏そぼろ、ふかし芋など)
- 喉に詰まりやすいもの(餅、焼海苔、きなこなど)
- サラサラした飲み物(味噌汁、お茶なども含む)
一人暮らしの老人に作ってあげたい食事メニューを紹介します
老人が食べやすい食材や調理方法がわかったら、メニューを考えましょう。
食べやすい食事メニュー
温野菜サラダ
生野菜だと咀嚼しづらいので、サッと湯通しして、温野菜にしてあげましょう。
キャベツの芯や、アスパラの皮など、成人であれば問題なく食べられる部分も、お年寄りに提供する場合には取り除いてあげると親切です。
トマトの皮を向いたり、ブロッコリーなども柔らかめに茹でてあげたりするだけで、ずいぶん野菜も食べやすくなりますよ。
あんかけ
揚げ出し豆腐、肉炒め、焼き魚などは、そのまま提供するよりも、あんかけ風のソースを掛けてあげると嚥下がスムーズになります。
「揚げだし豆腐の野菜あんかけ」や、「青椒肉絲」「魚のみぞれ煮」など、いつものメニューに少し工夫をして、とろみのあるメニューに仕上げてみてはいかがでしょうか。
肉料理は柔らかく
鶏肉のソテーや、カツなどのお肉メニューはお年寄りも好んで食べる人が多いですが、やはり食べづらいようです。
ミンチ状にしたお肉(つくね、ハンバーグなど)や、薄切りのお肉(牛丼、生姜焼きなど)など、やわらかい食感のお肉料理であれば、老人向きになります。
子供も大好きなハンバーグや生姜焼きは、孫と一緒の食卓にも最適ですね。
おやつ
老人は、おやつで栄養を補給することも大切です。
手作りのプリンや水ようかん、ババロアなど、冷蔵庫に用意しておいてあげると、おやつの時間が楽しみになりますね。
一人暮らしの老人に必要な食事の量についても理解しましょう
老人の場合には、男性が1800キロカロリー、女性が1500キロカロリー程度と、成人に必要なカロリーとそんなに大きくは変わりません。
しかし、年をとって体力が落ちると、食欲も自然と落ちます。
栄養が不足すると、元気な体を維持できなくなってくる恐れもありますので、出来れば一日に必要な食事量は守って食べてもらいたいですね。
「タンパク質」「脂質」「炭水化物」「ビタミン」などの観点から、一日に必要な食品の項目をそれぞれ朝から昼に配置してみます。
献立を考える時の参考にして下さいね。
朝食
- ごはん一膳(または食パン2枚)
- 魚
- 野菜100g
- 納豆
- 豆腐
- 牛乳
- 果物
昼食
- ごはん一膳(またはうどん等)
- 野菜100g
- ヨーグルト
夕食
- ごはん一膳
- 肉
- 野菜150g
- じゃがいも
これらの食品を使ったメニューを基本として献立を立ててみてください。
これは一日に必要な最低限の量ですので、食べられるのであればメニューを追加したり、食べられないのであれば、おやつで多めに摂取したりと工夫が必要です。
一人暮らしの老人には食事の宅配サービスもおすすめです
老人の一人暮らしは、同居でもしない限り、毎日3食手作りでバランスの良い食事を提供し続けることは難しいです。
最近では、一人暮らしの老人の孤食を防ぐために、便利な食事の宅配サービスが普及しています。
コンビニやスーパーが取り扱っているサービスから、老人向けの企業まで様々です。
配達員とのおしゃべりが楽しみの1つになったり、美味しいお弁当に食べることが好きになったりと、老人にとっても良い効果が得られる場合があるようです。
栄養バランスの整った食事が提供されるかどうか、配達員の人となり(老人を騙すような人ではないかどうか)はどうか、サービスを受けてからの親の体調(体重、お通じなどの状態)はどうか、などを確かめながら宅配サービスの様子を見ることも大切ですので、頼んだから安心、とはならないように注意しましょう。