「本の自炊」そんな言葉を聞いたことがありますか?本の自炊とはスキャナを使用してパソコンに取り込むこと。本の電子書籍化を行うことを指します。
自炊をすることによって、今まで本に占領されていたスペースが、他のことに使用できるようになったり、また沢山の本を手軽に持ち運ぶことが出来るなどの良い点があげられます。
ここでは本を自炊する方法、裁断する際の注意点についてご紹介をいたします。まずは本当に自炊を必要か?を、考えることから始めてみてください。
スポンサーリンク
関連のおすすめ記事
-
一人暮らしでゴミ出しの頻度が少ない人のゴミ出しのコツやマナー
一人暮らしをしていると、ゴミがあまり溜まらずにゴミ出しの頻度が少ないこともあります。自分の家...
-
一人暮らしにコタツはいる?魅力は電気代。コタツの選び方を紹介
これから一人暮らしを始めるという方は、準備がたくさんあって忙しいでしょう。 特に家具や家電の準備は...
スポンサーリンク
【本の自炊】裁断やスキャンをする前に行ってほしいこと
自炊に必要な機器・スキャナー
紙の本を自分で自炊して電子化するためには、まずスキャナーが必要になります。過程用の複合機などに搭載されているスキャナーでも可能ではありますが、本が大量にある場合には効率的な作業が難しく時間がかかってしまいます。
自炊に必要な機器・裁断機
スキャナーで本を電子化するには基本的にページをバラバラにする必要があります。本の量が多い場合は裁断機が必要です。
大量の本は部屋のスペースを圧迫します。電子化するとスペースもとらず管理もしやすい大きなメリットがありますが、必要な機器を揃えるには費用も掛かります。
また、手間と時間を割かれることを考えると自炊するだけの価値があるものかどうかを考えてからの方がいいでしょう。
本の自炊は裁断機を使用するのが一般的
本をバラバラにするには裁断機が必要
大量の本を自炊する場合、ページをバラバラにするには糊付けやホチキス止めなどでページを束ねる「のど」の部分を背表紙ごと裁断機で切り離してしまうのが一般的な方法です。
裁断機には数枚の紙を切るものから、厚みがある本でも裁断できるものまでサイズや規格にも種類があります。
より厚みのあるものが切れる裁断機は、大きさや重量もあるため購入後の置き場所も含めて検討してください。勢いで購入してしまうと、その後作業する場所や保管場所に困ることになります。
裁断機のタイプ
ペーパーカッター
台の側面にブレードがついたタイプの裁断機です。ブレードを手前に引き下ろして紙をカットするものですが、一度に切れる紙は十数枚程度なので大量の本の裁断には向きません。
ディスクカッター、スライドカッター
ディスク上のカッターをガイドに沿ってスライドさせて紙をカットできるディスクカッターは比較的コンパクトなものもあり価格も購入しやすいでしょう。
数十枚をカットできるタイプがあるので、個人で自炊する場合に使用している人が多いのはこのタイプです。
大型の裁断機
価格は数万円以上になりますが、かなり厚みのある本でも一度に裁断できます。
費用とともに重さ・大きさがネックになります。
本を裁断機を使用して自炊する際の注意点
裁断前に中を確認
栞代わりに私物を挟んだり付録としてメディアディスクなどが付属していないかを確認しましょう。
紙類であっても裁断後まとめてスキャンする時に余分なレシートや広告が入っていると、まとめてスキャンされたりページがおかしくなると言ったトラブルも考えられます。
接着剤やホチキスに注意
接着剤が残っているとスキャン作業でトラブルの原因になります。
またホチキス止めの本は、針に当たって裁断機の刃を痛めることが考えられます。
裁断し終わったページは一度ほぐす
まとめて裁断したページが紙の切り口や静電気で張り付いていると、ページスキャナーでまとめて読み込む場合にエラーを起こす原因になります。
余計なものが挟まっていないか最終確認をする意味も込めて、パラパラとほぐしておきましょう。
本を自炊する際に裁断機がない場合
地道にカッターを使った手作業で裁断する
極端な話、本を切り離すだけならカッター一本あればできなくはないのですが、せめてカッターマットは用意してください。
また、定規は切る本よりも長めのもの、できれば金属製が金属で側面がカバーされたカッティング用のものがいいでしょう。
定規をしっかりと抑えながら、強い力で一度に切ろうとせず同じ軌道を何度もカッターでなぞってカットします。カッターの刃は意外に切れ味が鈍るものですので、新品の刃か先を折るなどして良く切れる状態で作業しましょう。
本を切らずに特殊なスキャナーを購入する
本を裁断してバラバラにしなくても歪みを補正して読み込むための特殊なスキャナーもあります。
従来のスキャナー同様に本を開いた状態で読み込む書籍専用のスキャナーや、デスクライトのような形状で上から撮影するスキャナーがあります。
本の裁断に自信がない方は自炊代行サービスを利用する方法も
本の自炊を代行してくれるサービスがある
必要な道具を揃えるのにお金や時間がかかる、作業に手間がかかるという場合には自炊関連の代行サービスがあります。
本を送ると電子化するすべての作業を行ってくれるというもの。
ただし、一部で著作権上問題があるのではないかという意見もあることから、今後法的な対応が変わる可能性もありますので、法的な問題がないかも含めてサービス利用時に情報を確認することをお勧めします。
裁断だけを代行サービスに依頼する
裁断だけを依頼してバラバラにしてもらうサービスを請け負う業者もあります。また、少量であれば業務用の裁断機を使用する印刷関連の会社に相談してみるという方法もあります。
個人の小さな印刷屋などはお願いしやすいかもしれませんね。
長年の愛読書が傷んできた、大量の本の管理が大変。そう思う人ほど蔵書の量が多く、自炊するなら可能な限り効率よく作業したいですよね。
自分でできる時間があるのなら費用が抑えられますし、逆に忙しい人はより高性能な機材を揃えるか業者にまとめて依頼するなどの方法がおすすめです。
現在、出版年数の経過した本でも順次電子化されて販売されているものもあるので、自炊する手間と費用をかけるなら最初から電子化されたデータを買い直す方が安上がりな場合もあります。